CSR ACTIVITIESCSR活動

  • TOP
  • CSR活動
  • お知らせ
  • 田町の「らぁ麺 六花-rikka-」でみせしょくパーティーを実施しました。

田町の「らぁ麺 六花-rikka-」でみせしょくパーティーを実施しました。

平日はビジネス街で人通りが絶えない場所にある人気のラーメン店が、田町駅から5分ほど歩くと見えてきます。2025年12月13日(土)の夕方、今回はこのお店に都内の児童養護施設で暮らしている子どもたちを招待しました。

「らぁ麺 六花-rikka-」は、大山鶏を使用した淡麗系のラーメンや昆布水つけ麺などが人気で、平日の昼は行列ができる人気店。清潔感のある店内には季節の花のイラストなどもあり、女性のお客さんが入りやすいのも特徴です。

大山鶏の旨味たっぷり!六花の特製ラーメン。全粒粉の麺も特徴的です。

「息子が5歳の時から二人三脚で過ごしてきました」と谷口さん。自身もシングルファーザーとしてお子さんを育ててきたこともあり「子どもたちにはお腹いっぱいごはんを食べて欲しい」という想いから今回の招待が始まりました。「コンビニやスーパーで売っている菓子パンをテーブルに置いて、朝早くから仕事に出かけていたことも今は懐かしい思い出です」と振り返りながら谷口さんは話します。

六花が田町駅近辺の人気店として定着しはじめた頃のこと。体調がすぐれない時に知り合いの医師に診てもらったところ、谷口さんにガンが見つかります。「半年近くお店を休みましたが、その時に店に立って仕切ってくれたのが当時17歳だった息子の雄哉でした」。

雄哉さんは当時を振り返り、「生きるためにやらなければいけないこと、という覚悟で店に立ってました」。将来ドローン関連の仕事に携わるため、現在は大学でITの技術を学んでいますが、当時は全日制から通信制の高校へ転校してまでお店に立っていたそうです。「自身の子育てで数えきれないくらい大変なことがたくさんあったはずなのに、父は何不自由なく私を育ててくれました。自分自身が考えて決断したことであれば一切否定はせず、大学のことも応援してくれています」。現在谷口さんは、雄哉さんの手助けもあって無事寛解。元気にお店に立っています。

ひとり息子の雄哉さん。ラーメンを作る手さばきも無駄がありません。

開催当日。急に冷え込み始めた夕方、小学校低学年から高校生まで5人の子どもたちが来店。奥の暖かい席に通されて「メニューにあるのは好きなものを何でも頼んでいいよ、ごはんもあるから遠慮なく頼んでね」と谷口さん。子どもたちは嬉しそうにメニューを見ながら「餃子も食べたい!」「特製がいい!」と盛り上がります。

オーダーからほどなくして、ラーメンや餃子など、たくさんの料理が所狭しとテーブルに並び、みんな揃って「いただきます」。温かい湯気が上るラーメンを口にして「美味しい!」と子どもたちの目が見開き、途中からはみんな無言で食べ進めます。「半分だけ」と言っていた子も夢中で完食。中には替え玉を何回もおかわりした子もいました。食べ終わったらどんぶりを抱えるように両手に持ってスープも完飲。最後にみんなで「お腹いっぱいになったね。ごちそうさまでした。」

餃子やごはんも次々と並びます。このあと皆で替え玉をおかわりです。
左から。雄哉さん、従業員の柳下さん、茶原さん。

「子どもたちが大人の勝手な都合で不自由になってしまうのは駄目だと思うんです」と話してくれた谷口さんは、「おいしそうにお腹いっぱいごはんを食べてくれる姿を見たら嬉しくなるじゃないですか。子どもたちから私たちが元気をもらっています。」

児童養護施設とお店を繋ぐ「みせしょくパーティー」の活動も今回で5店舗目となりました。お店の方の想いを形にすることも、この活動で大切なことだと、谷口さん親子を通してあらためて気づかせていただきました。今後も招待するお店を増やして、子どもたちに外食を楽しんでもらう機会を増やしていきたいと思います。

らぁ麺 六花-rikka-
(東京都港区芝5-25-9 三田スクエアビル)

CSR活動トップページ